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ノーマンマクリーン、74歳


2010年5月31日(月)


疲れがとれていない…。あ〜。ストレス!?…。
振り返ってみるとずいぶん荒れている気もする。
修正しなきゃと反省する。問題に対してちゃんと向き合わなくては
いけないのは当然なのですが、その前段階、バイクに乗る。
釣りの本を読むことも…。

ノーマンマクリーン、
釣りをする人ならばよく知っている『A River Runs Through It 』は
ノーマンマクリーンが74歳の時にはじめて書いた本。
何となく、しんどくなると読んでいる。

若くして死んでしまった弟の想い出をもとに書かれた自叙伝が
20世紀のアメリカ文学の中で賞賛された。宗教と釣りと家族の物語。
人の生活は様々で、楽しい事や悲しい事、苦しい事はみんなにそれぞれやってくる、
でもそんな時の流れのなかでも、川は変わらぬ姿で流れ続ける…。
心を動かす小さなストーリーが舞台となったモンタナ州の雄大な自然と
フライフィッシングの美しい描写で印象的に語られている。
ロバートレッドフォード監督によって映画化された作品にはアカデミーの撮影賞も。

初老の主人公ノーマンマクリーンが最後に語る言葉は
英語の苦手な自分にでさえ美しく感じます。
そして74歳だったノーマンマクリーンに比べればまだまだひよこの自分たち…。
これから自叙伝を書き出してもまだたっぷり時間はあるなと(笑)
そんな勇気ももらえる本と映画です。

ネタバレではありますがこれを読んでも
さらに本も映画も色あせないので英語の一部とその訳を
見つけたので掲載しておきます。
(もうずいぶん昔の作品だし…)

釣りに行きたくなってきた。

ノーマンマクリーン、74歳_f0063721_14441085.jpg

"Now nearly all those I loved and did not understand when I was young are dead, but I still reach out to them.


Of course, now I am too old to be much of a fisherman, and now of course I usually fish the big waters alone, although some friends think I shouldn't. Like many fly fisherman in western Montana where the summer days are almost Arctic in length, I often do not stare fishing until the cool of the evening. Then in the Arctic half-light of the canyon, all existence fades to a being with my soul and memories and the sounds of the Big Blackfoot River and a fourt-count rhythm and the hope that a fish will rise.

Eventually, all things merge into one and a river runs through it, The river was cut by the world's great flood and runns over rocks from the basement of time. On some of the rocks are the words, and some of the words are theirs.

I am haunted by waters."

~~~~~~~~*~~~~~~~~






" いまや、若かった頃に私が愛し、理解しようとして出来なかった人々は、
ほとんどすべて、幽明境を異にしている。しかし、いまなお、
私はそうした人のことを思い浮かべ、理解しようとしている。
もちろん、いまの私はすっかり年をとって、フィッシャーマンとしては、
見る影もなくなってしまった。
友人の中にはフィッシングはもう止めるように忠告するものもいる。
しかし、それでも私はフィッシングを続けている。
たいていはひとりであの雄大な渓流に出掛けることにしている。
夏のあいだ昼間の長さがほとんど北極圏と同じであるモンタナ州西部の
フライフィッシャーマンの例に漏れず、たいていの場合、
日暮れが迫り辺りが涼しくなってから、釣りを開始するようにしている。
そうした時間、峡谷の北極圏のような薄明かりの中で宇宙に存在するあらゆるもの、
森羅万象が次第に色を失って、ただ私の魂と、私の記憶と、ビックブラックフットリバーの水音と、
四つ数えるあのキャスティングのリズムと水面に浮上する魚に対する期待感、
ただそれだけを持った、ある一つの存在に変わってゆく。
そして最後には、すべての存在が溶解、融合して、たった一つ究極の存在となり、
一筋の川がそのたった一つの存在を貫いて流れるのを意識する。
その川は世界の大洪水によって出現し、時間の基盤から岩を越え、流れて行く。
岩のいくつかは、いまなお、時間を越えた永遠の雨の跡をとどめている。
岩の下には言葉が潜んでいる。その言葉のいくつかは忘れえぬ人々、彼らの言葉なのだ。

いまもなお、
私はこの水の世界にとり憑かれている "
by canoa | 2010-05-31 11:44 | + Book
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